Kaakaの世界
トレッキング/福島県北塩原村・ニッコウキスゲの雄国沼〜雄国山 編(2009.06.28)
今回のトレッキングは、『私の旅レシピ2009夏/火の山と湖の国/裏磐梯物語』(ルルブFREE)を見て、『雄国沼のニッコウキスゲを見に行こう』と決めました。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、『雄国沼(おぐにぬま)は、福島県北塩原村にあるカルデラ湖。ニッコウキスゲの大群落で有名。雄国沼湿原植物群落として国の天然記念物に指定されている。』とあります。
その他の情報としては、水面標高1089m、周囲約4キロメートル(3.5との表記のものもある)、面積0.5平方キロメートル、水深4.5メートルで、湖水は雄子沢(おしざわ)川によって桧原(ひばら)湖に注いでおり、尾瀬に近い植生分布があり、植生保護の為に約800mの木道(一方通行)が整備されている。6月後半はアヤメやレンゲツツジ、7月前半はニッコウキスゲ、7月後半はコバイケイソウが開花するらしい。
さて、まずはコース決めです。
1)歩くことが不得手の方
雄国沼に最も近い駐車場がある金沢峠(福島県喜多方市)からのコースを簡単です。
ただし、2005年度(平成17年度)よりニッコウキスゲの時期に限り金沢峠を一般車両の通行を制限し、シャトルバス運行をおこなっています。
2)歩くことを目的としている方・・・詳細は、裏磐梯ビジターセンターの「登山・トレッキングコースの紹介」にてご確認ください。
・雄国パノラマ探勝路(ラビスパ裏磐梯〜雄国休憩舎〜雄国湖 片道約6Km 約2時間10分〜30分)
・雄国せせらぎ探勝路(雄子沢登山口〜雄国休憩舎 片道約5Km 約1時間50分)
・猫魔ヶ岳やまびこ探勝路(猫魔八方台〜雄国休憩舎〜雄国沼 片道約5.5Km 約2時間20分〜40分)
さて、私たちは、裏磐梯観光協会の「トレッキング」をみて、上記3コースの中で最も人気上位の「雄国せせらぎ探勝路」を選びました。
裏磐梯観光協会のHPでは『国道459号線から雄国沼へ向かうコース。渓谷沿いには、ブナ、ミズナラ、トチノキ、カエデ類の林が広がり、ニリンソウ、ラショウモンカズラ、カラマツソウなど花々が、春から初夏にかけて出迎えてくれます。』と紹介されていました。
1.出発 2009年6月28日 4時50分
最初の休憩地は 五百川(ごひゃくがわ)PA です。
2.磐梯朝日国立公園・雄子沢川(おしざわがわ)駐車場付近に到着。7時35分頃。
『雄子沢川駐車場は30〜40台前後の収容台数で、大変混雑する』という情報はいろいろなHP等で確認していましたが、8時前でこの状態です。駐車場に駐車することができず、約1km戻って 路肩駐車 しました。
帰りの状態はこんなものではなく、路上駐車がまかり通る? 状態でしたよ。その反面、この時間帯で既に帰路につく方もいました。
3.『雄国せせらぎ探勝路』の雄子沢登山口から さあっ! 出発。7時50分
登山口の道標が朽ち果てかけていました。杭に『新 奥の細道』、横木に「至 雄国沼3.3km」とありました。
コース案内によれば、
登山口から雄子沢川に沿って「幹回り5mのブナ太郎」「5月下旬 ニリンソウ」「炭焼窯跡」「6月中旬 レンゲツツジ群落」を通り抜けると、目の前に雄国沼が姿を現す。
初夏から夏にかけて林の中ではオオルリ、コルリ、キビタキの歌声が響き渡る。
さあ、どんなトレッキングになるかな・・・!
歩き始めると間もなく 下の方に沢が見え そこを流れる水音が聞こえます。
そして、このコースで唯一見かけた看板?の『ウコギ科ハリギリ』の看板の近くには、「入山員数カウンター」が設置されていました。。
登山道の様子は、右上の写真をご覧ください。
4.途中の標識
2.5Km標識:8時10分頃
2.0Km標識:8時23分頃
1.5Km標識:8時31分頃
1.0Km標識:8時38分頃
パンフレッドによれば前記のように、この間には「幹回り5mのブナ太郎」「5月下旬 ニリンソウ」「炭焼窯跡」「6月中旬 レンゲツツジ群落」があるはずでしたが、確認できたのは ホンの僅かな「レンゲツツジ」でした(8時48分)。なお、朽ち果てた 墓標 のようなものが1本立っていた場所がありましたが、もしかするとこの付近が「炭焼窯跡」だったのかもしれませんが、文字すら見えない状態でした。
8時50分 分岐標識 がありました。左:雄国沼湿原、右:雄国山頂 方面です。
・雄国山頂 1.2Km 約40分
・ラビスパ裏磐梯 6.2Km 約2時間40分
・雄子沢入口 3.0km 約1時間
・八方台入口 5.8km 約3時間
・雄国沼湿原 2.0km 約30分
(各種のパンフレッドとは少し異なる時間のようです)
5.雄国休憩舎
丸太風の休憩所でした。
トイレがあり 入口には 100円の寄付金箱 が設置されていました。
水洗ではないのは仕方ないとしても、100円を払ってトイレットペーパーの補充もままならないトイレには不満でした。
6.『天然記念物雄国沼湿原植物群落』に向けて 9時8分 スタート
さあっ! 出発。
雄国休憩舎から見える湿原までは約1.1kmだ。
途中、右写真のように最初の分岐点があります。真っ直ぐに行くと”雄国沼展望テラス”、左折すると『雄国沼湿原』に向かいます。
私たちは、左折しました。
7.『天然記念物雄国沼湿原植物群落』 入口到着:9時25分
雄国沼湿原は、右の看板のように 半時計回り での 一方通行(1周 約800m)です。
途中には ベンチも数か所ありますが そこで昼食タイムとする方がいましたが ?? です。
湿原の様子は 別途 スライドショーにて 紹介しますが、ここでは、左の看板【貴重な高原の花】に書かれていたことを下記に紹介します。
【貴重な高原の花】
雄国沼湿原の最大の魅力は、ニッコウキスゲやヒオウギアヤメに代表される植物群落ですが、ホロムイイチゴ等の高山植物の存在も忘れてはなりません。
これらの植物の中には、吾妻山系の1600m付近で見られるものもあり、標高1100mの雄国沼湿原でもみられることが、ここの大きな特徴の一つと言えます。
これは、雄国沼湿原が吾妻山系に見られる湿原と同様の泥炭湿原であることが要因とされています。
一般に泥炭湿原では酸性、湿潤といった特異な資源環境であることから、これらの希少植物が見られるのです。
ホロムイイチゴ:(幌向苺、学名:Rubus chamaemorus)は、成長の遅い小柄なキイチゴ属の植物である。
果実はコハク色をしており、食用になる。出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
泥炭湿原:寒冷な気候条件下で湖沼等の底に堆積した植物遺体の分解が十分に進まずに堆積した泥炭を伴う湿地・湿原のことである。
氷河期に南に広く分布し、氷河期の終焉とともに北上する過程で遺存した北方系の植物が多いのが特徴である。
泥炭湿原は7 月の平均気温が25℃未満となる地域に分布し、泥炭の蓄積が進み湿原を涵養する水位が低下する過程により
低層湿原、中層湿原(中間湿原)、高層湿原に区分される。出典:色々なところから抜粋
8.雄国沼展望テラス 経由 雄国休憩舎 へ
雄国沼湿原を遠くから眺めることにし、帰路は 雄国沼展望テラス に向かいました(約200m)。
ここまでは シャトルバス が運行されており、大勢の方が出入りするコースのようです。
雄国沼展望テラスの様子は 別途 スライドショーにて 紹介します。
なお、雄国沼展望テラスには「雄国の由来」が下記のように書かれていました。
「雄国」という地名には別天地の意味が込められています。
昔の人は険しい山道の先に突然現れるこの素晴らしい景色を、
俗世からかけ離れた別天地に見立てたのでしょう。
9.昼食 10時45分
雄国沼展望テラスから 雄国休憩舎まで戻り 早お昼。
10.分岐標識(11時10分) 〜 雄国山(11時44分) 〜 分岐標識(12時15分)
少しの休憩後 NO.4の最後に載せた 分岐標識 の分岐を左折し 雄国山(標高1271.2m)方面を目指すことにしました。
山頂の展望台から撮影した 合成写真 です。
この間の様子は 別途 スライドショーにて 紹介します。
11.分岐標識(12時15分) 〜 車(13時24分)
1.8km標識にて:12時38分
登山口に下山したのは、13時13分でした。
車 13時24分
今朝8時前で雄子沢川駐車場付近の路上も、路肩駐車する車でいっぱいでしたが、下山してみるとさらに車 くるま クルマ で、終には 路上駐車の状態です。これでは、通行の妨げで、駐車違反として取り締まりがあってもおかしくない状態です。
ちなみに、私は、今朝の駐車写真を見ての通り、路上駐車ではありません(国有地?、公有地?、私用地?かは不明)。
ここで、今回のトレッキングで見つけた植物たちを スライドショー にてご紹介し、最後にしたいと思います。なお、次回行く機会がありましたら、今回の沢コース以外でのコースを選択しようと考えています。
<理由>
沢コース内では、周囲の様子をまったく見ることができず、かといってこの時期に咲く花などもほとんどない状態でした。それに対して、『雄国パノラマ探勝路』『猫魔ヶ岳やまびこ探勝路』には 展望台や View point があり、楽しみなコースのようです。