これって方言かな? 最終更新日:2010.09.17
Y市に住む当ホームページ管理人が、
昔よく耳にした言葉で、日常生活の中でつい出てくる消え行く地方の言葉を集めました。
最近でも時折使う人がいる 言葉 ですが、今の若者には死語に近いものもあります。私の世代が最後かも知れません。
消え行く地方の言葉をイントネーションも伝えたいのですが・・ここでは文字で紹介します
ア行 |
カ行 |
サ行 |
タ行 |
ナ行 |
ハ行 |
マ行 |
ヤ行 |
ラ行 |
ワ行
消え行く言葉 | 意 味 | 使 い 方 |
ア | ||
アガリッパナ | 「アガリハナ」におなじ | 「上がり花」という入れたてのお茶の意味ではない。 |
アガリハナ | 玄関を入った土間から客間に上がる中段の板の間をいう | アガリハナに物置くなよ |
アツコイ アツッコイ | 厚さが厚い様子。 | その本、アツッコイなぁ。 |
アナメド | 穴。メドッコともいう。 | 靴下にアナメドあいちった。 |
イ | ||
イムス | 蒸らす(むらす) | 炊き上がったご飯を5分位イムシてね。 |
ウ | ||
ウナウ | (畑などを)耕すこと | はやくウナッテこっ、雨降るぞ。 |
ウント | 沢山(たくさん)。とても沢山 | ウント食ってデカクなれよ。 |
エ | ||
エロインピツ | 色鉛筆 | 茨城の老人の間には”イ”に近い”エ”という発音があります。 |
オ | ||
おじえん | 玄関を入ってすぐの、一段低い板の間 | 〇〇が来るからオジエン拭いとけよ。 |
オシテアルク | 複数人集まって一緒に行動する | うちのかみさん、今夜も近所の奥さん達とオシテアルッてるよ。 |
オチエン オヂエン | 落ち縁/玄関を入って、畳に入る手前の一段低い板の間。 | オヂエン拭いとけよ。 |
オッカク | 割れる、折れる | 皿をオッカク。骨をオッカク。 |
オッコドス | 落とす。 | 百円オッコドシちったよ |
オッチャス | 1).説き伏せる。言いこめられる。 2).折って潰す | 1).太郎の意見は次郎にオッチャサれたんだって。 2).そこの小枝をオッチャシとけ。 |
オメ | お前様=貴方 | オメはばっかだな(あなたは馬鹿だ)。 |
オロヌク | 間を空けて間引く。 | 大根をオロヌク。オロヌキ大根。 |
カ | ||
カイコシ | 「ケーコシ」におなじ。 | |
カクラ | 日射病/熱射病/熱中症 | 帽子かぶんねとカクラにすっと (帽子を被らないと日射病になるよ) |
カッキル | 「かききる」の音変化で「「掻っ切る」と書き、力を入れて切るという標準語らしい。 | そこの木が邪魔だから、木の頭カッキッとけ |
カッタリィ カッタルイ | 「だるい」を強調していう言葉。 | そんなことまでやんの、カッタリィなぁ〜 |
カナグツヤ | カネの靴≒蹄鉄(ていてつ)を取り扱っていた家の屋号 | 蹄鉄(ていてつ)は、馬や牛といった動物の蹄に装着されるU字型の製具 |
ガメル | 無理やり物を取る/盗む | 机の中の千円 誰かにガメラれたよ |
キ | ||
キビショ | (瀬戸物の)急須 | キビショにお湯入れろ |
ク | ||
クネ | 生垣 | クネハギっとけよ(いけがきを刈り込んでおけよ) |
クミアイ | 冠婚葬祭のための互助グループ | おめぇんとこのクミアイは何人だい? |
クレル | 物をあげる | 犬に餌クレトっからなぁ |
ケ | ||
ケーコシ | 掻い掘り(かいぼり):池や堀の水をくみ出して干すこと。 | ケーコシして魚とりヤっぺよ |
コ | ||
コオコ | 漬物 | このコオコはしょっぱいな |
コキタネ | 汚いを強調した言葉 | おめの服コッキタネなぁ(お前の服は、なんて汚いんだ) |
コゴリ | 解けないで残っている様子 | カレーのルーのコゴリを喰っちゃったよ |
ゴジャッペ | いい加減なこと、どうしようもないこと。 | オメのやることゴジャッペだからな |
コソッパイ | 1)表面が荒れた様子 2)人間関係がよそよそしい様子 | 1)目がコソッパイ 2)二人の仲はなんかコソッパイなぁ |
コデランネ コテランネ | 「たまらない、最高だ」の意味。「答えられない」が語源とか | 寒い日に『湯たんぽは暖かくてコデランネな!』 |
コワイ | 疲れた、しんどい | 登山で山頂に到達して『あぁ〜コワカッタ、もう歩けないよ!』 |
サ | ||
サギッチョ | 竹や棒を3本組んで作った三脚。 | さこの棒でサギッチョ作っとけ |
サクイィ | きさくである | あそこの母ちゃんはサクイィかんなぁ |
サミ | 寒い | 冬の朝:あぁ〜サミッ! |
シ | ||
地走り | 農作業の補助的な作業またはそれをする人。職人の手伝いをする”下働き”。 ”テコ”とも言う。 | なにやっても半人前だから、親方の地走り(じはしり)でもしとけっ!。 |
シックビル | 「シックビル症候群」とは異なる。 例えば、レジ袋の口を結んでおく様子などを云う。 | そこのレジ袋にゴミ入れてシックビッとけ。 |
シッパネ | ズボン等の後ろに跳ね上げた汚れ | 雨の日はズボンにシッパネが付く。シッパネが上がらない歩き方。 |
ジャンボン | お葬式 | 明日 またジャンボンできたよ |
ジャンボンツカイ | 亡くなったことを親戚等に知らせてあるく連絡係 | 二人でジャンボンツカイ行って来てくれ |
ス | ||
スイル | 食べ物が腐っている様子 | この肉じゃがスイテル匂いがする(正確には、「イ」は「イ」と「エ」の中間的なこの地方独特の発音です) |
スエル | 食べ物が腐っている様子 | この肉じゃがスエテル匂いがする(正確には、「エ」は「エ」と「イ」の中間的なこの地方独特の発音です) |
スッカ? | 何かを誘うときに使う | 釣りスッカ? |
セ | ||
ゼニックビ | 襟が内側に折れた状態などで着ている様子 | おめえはシャツをゼニックビで着てっと |
センベンガエシ | 同じことを何度も繰り返す様子 | あいつのセンベンガエシがまた始まったよ。 |
ソ | ||
タ | ||
ダイジ | 大丈夫(だいじょうぶ) | 転んだ人に対して「ダイジかぁ?」 |
タクサン | もう結構です。 | 「もっと食えよ」「腹いっぱいで、もうタクサンだ。」 |
タケツッポ | 竹の節を抜いた筒 | 川にタケツッポ沈めて何してんの?(ナマズ取り) |
タンナカ | 田んぼの中 | タンナカ入って草とってこ |
チ | ||
チット | 少し | それ チットくれよ |
チャブス | 1)潰す(つぶす) 2)プライドを潰す | 1)空き缶をチャブス 2)おれの顔チャブスきかよ |
ツ | ||
ツッペル | 落ちる | ドブにツッペルなよ。 |
ツトッコ | 納豆を巻いている藁(わら) | 今でも御土産として、藁で巻いてある納豆が売られていますよね。その藁でできた巻物をツトッコといいます。 |
ツボッコ | 1)(お金などを)包まない様子 2)下着を着ずに上着などを着ること | 1)ツボッコで金だしちゃ失礼かな 2)ツボッコじゃさみべ(下着もきないで直接上着を着たんじゃ寒いよね) |
テ | ||
テコ | 職人さんなどのお手伝いをする”下働き”。 ”地走り(じはしり)”とも言う。 | あいつをテコにでも使って、仕事進めるか。 |
テショ | 小皿 | テショにコオコとってくれ(小皿に漬物とってくれ) |
テッカメシ | 炊き上がったご飯に、醤油をまぶした油揚げを混ぜて蒸らしたご飯 | 米1合、油揚げ1枚、醤油1石の割合で作ります。 |
デレスケ | 役に立たない様子。 | これもできねのか、デレスケやろ!。 |
ト | ||
トウレン | 「通れん=通行できない」ではない、廊下という意味 | トウレンに布団干しとけ |
ドンノクボ | 後頭部の髪の毛の生え際あたり | ドンノクボをもんでくれ |
ナ | ||
ニ | ||
ニッキ | 五寸釘などを地面に刺して遊ぶ子供の遊び | ニッキすっか?(ニッキやって遊ぼうよ) |
ヌ | ||
ネ | ||
ノ | ||
ノロシ | 刈り取った稲を田んぼで乾燥するために、稲穂を下に向けてを掛けておく竹や細い丸太で作ったもの。 | 稲刈ったら、ノロシに掛けとけよ |
ノロシガケ | 刈り取った稲を田んぼで乾燥するためにおだに掛ける作業 | 上に同じ |
ノノコデッポウ ノンノコデッポー | 綿入り袢纏(はんてん)。場合によっては、どてら、かいまき? | |
ハ | ||
ハカイク | 能率が上がる | 今日はハカイグか?(今日は、お墓に行くかい? ではない。) |
ハシッコイ | 「捷(はしこ)い」の音変化。気転がきき、挙動がするどくはやい。動作・頭の働きがすばやい。賢い。逃げ足が速い。すばしこい。 決して悪いことではないが、得てして褒め言葉ではない。 | あの子は親に似ずハシッコイな! |
ハラクチ | お腹が一杯 | あっハラクチっ! もう食えねえよ。 |
ヒ | ||
ヒコ | ひ孫をひこ孫という辞書もありますが、私の地方では、孫の子が「ひ孫」(ひ‐まご:曽孫)、ひ孫の子が「ひこ孫」です。やしゃ‐ご(玄孫)ともいう。 | ひい―ばあちゃんがひこぶってるよ(曾祖母が玄孫をおんぶしている)。 |
ヒザンボ | 膝の オサラ の部分 | ブッコロンでヒザンボオッカイタ(転んで膝を骨折した)。 |
ピタツカル | 激しく転ぶ | ピタツカッンなよ。 |
フ | ||
ブウ | おんぶする。背負う。 | ばあちゃんが孫をブウ。 |
フキダケ | 竹の節に開けた穴から息を噴出して、炭等に火をつける昔の火付け道具 | 火つきが悪いからフキダケで吹いてくれ。 |
ブッ・・ | その様子を強調して言う。 | 障子がブッツァケタ。茶碗がブッカケタ。 |
ブックラス プっクラス | 殴る様子を言う。パンチする。 | あの野郎っブックラしてやる。 |
フッタケル | 火をつける、火がつく。 | 風呂フッタケロ。蒔きに火がフッタカル。 |
ブットバス プットバス | 殴る様子を言う。パンチする。 | あの野郎っブットバしてやる。 |
ヘ | ||
ホ | ||
ボッチ | 一箇所に物を集めた様子。集まり、塊 | 草をそこにボッチにしとけ。わらボッチ |
マ | ||
マテル | 片付ける。 | 洗いマテ。散らかしたゴミをマテル。 |
マルク | お金の単位ではありません。 薪など長物を縄で縛ることをいう。 | そこの麦わら集めてマルッとけよ。 |
ミ | ||
ム | ||
ムギル | もぎる | 畑でナスムギってっこ。(畑に行ってナスをもぎって来い) |
メ | ||
メケゴ | 麦粒腫(ものもらい) | メケゴは、触るなよ |
メドッコ | 穴。アナメドともいう。 | 障子にメドッコあけたの誰だ。 |
モ | ||
ヤ | ||
ヤッコイ | 柔らかい | ○○さんはヤッコイ体してるね |
ヤマ | 1).林:木々が生えている集団。 2).ひとつの集まり | 1).あそこのヤマで木を切って来て。 2).そのゴミをヤマにしとけ。 |
ユ | ||
ヨ | ||
ヨバレル | ご馳走になる | 明日、ヨバレテくっから。(ご馳走になってくるよ) |
ラ | ||
ラントバ | 卵塔場(らんとうば): 墓場。墓地。 | 子供の頃、「泣き虫 毛虫 ラントバの毛虫」と泣いてる子を茶化す言葉かあった。 |
リ | ||
ル | ||
レ | ||
ロ | ||
ワ | ||
ヲ | ||
ン | ||