Kaakaの世界 / 裏の畑の野菜たち / ジャガイモ編 編
【 ジャガイモ 】(馬鈴薯) 双子葉植物綱 ナス目 ナス科 ナス属
〇 2019年3月17日 ジャガイモを植えました。
比較的一般的な品種 キタアカリ/とうや を選びました。
耳慣れない品種 インカルージュ/シンシア を選びました。
1. 芽出しをします(浴光育芽)。
種イモから緑や赤、紫色の硬い芽が出ていればOKです。
芽が出ていなければ、毎日朝から夕方くらいまで、日なたに種イモを並べ、太陽光に当てます。夜は寒いため家に取り込みます。
2. 種イモを切ります。
切り方は、種芋のへそ?の部分を中心として、2個程度の芽が出ているように縦に切ります。
切った種イモは切り口から腐るのを防ぐため、切り口に「切り口保護材」又は「草木灰」などを付けます。
(直射日光で1日天日干しして乾かしてもいいという)。
耕運機(管理機)で耕します。
そこに、(畝立て用の)さく引きで溝を作ります。
肥料は「発酵とんぷん」「じゃがいもの肥料」
「オルトラン/粒状」/コナガ、ヨトウムシなどのそしゃく性害虫から、アブラムシ類、アザミウマ類などの吸汁性害虫まで幅広く効果を示す殺虫剤。
「ネマトリンエース粒剤」/農業分野で広く使われている土壌線虫類を含む土壌害虫類、土壌病害及び雑草防除に万能な土壌病害虫薬剤です。
これらを、さく引きで作った溝に入れ、再度耕運機で耕し、土中に混ぜました。
種イモを1尺(33p)間隔で植え、土をかけます。
さて、種イモは、切り口を下? 上? どちらにして植えるでしょうか?
今回の師匠(もうずく90歳の親父さん)は、切り口を下にしろと言う指導でしたが、ネットで調べると切り口を上にした方が丈夫な茎が育つと書いてあるものもありました。正解はわかりません。
4種類のジャガイモを こんな風に植えました。
芽が出たら 更新します。
〇 5月11日
芽が出たどころか こんなに大きくなりました。
〇 5月19日
そして、こんなにも花が綺麗に咲いてくれました。
○ 6月14日
インカルージュの葉が枯れ始めました。ジャガイモが実ったのでしょうか?
試し掘りしてみました・・・ 結果、ご覧の通りです。
茹でで見ました。赤皮で、見た目はサツマイモ風です。食べてみました結果も、「言われてみればサツマイモ?」という感じです。
○ 6月30日
数日前、すべてのジャガイモを掘りました(掘ったのは、御年90歳のChanの父)。
結果、ご覧の通りです。
種イモは「インカルージュ」だけが500g、その他は1Kg購入。実ったジャガイモの大きさを見てください。
収穫数は種イモとして買った量にほぼ比例し、その収穫量はイモの大きさに比例します。
・・・ということで、写真には写っていないが「インカルージュ」が最も少なく、「シンシア」が最も収穫が多い。
早速、4種類の芋に合った調理方法で 今年は食べてみます。
○ 2021年 2月28日 苦土石灰、化成肥、豚糞に、根切り虫予防のダイアジノン粒剤を撒いて耕す。
2019年と2020年は、「オルトラン/粒状」/そしゃく性害虫や吸汁性害虫まで幅広く効果を示す殺虫剤と、「ネマトリンエース粒剤」/土壌線虫類を含む土壌害虫類、土壌病害及び雑草防除に万能な土壌病害虫薬剤を使っていたが、なぜか今年は使わなかった。御年91歳の指示のままに耕す。
3月14日 9種類 219個の種イモを植えました。
No. | 品 種 名 | 重量 | 数 | 収穫 | 貯蔵 | 色 | 食感 | 煮くずれ | 料理 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | インカルージュ | 500g | 20 | 早生 | 短い | 濃い黄色 | ポクポク | しずらい | おでんや煮物等がおススメ |
2 | インカのめざめ | 500g | 18 | 極早生 | 極短 30日以下 | − | ねっとり | しにくい | 煮物、カレー、シチュー。ポテトチップ、フライドポテト |
3 | インカのひとみ | 500g | 17 | − | 極短い | 濃い黄色 | ホクホク | しにくい | サラダ、フライ、煮物、粉ふき芋、ジャガバター |
4 | ノーザンルビー | 500g | 16 | 中早生 | やや長 | ピンク色 | やや粘質 | しやすい | スープ、ポテトサラダ、コロッケ、フライ、ポテトチップ |
5 | アローワ | 500g | 14 | 早生 | 短い | − | シットリ | しにくい | 肉ジャガなど 煮物・スープに |
6 | キタアカリ | 1s | 36 | 早生 | 中間 | − | ホクホク | しやすい | ポテトサラダ、コロッケ、スープ |
7 | デストロイヤー (グラウンドペチカ) | 1s | 34 | − | 長い | − | 粘性あり | しにくい | 肉じゃが、カレー、シチュー |
8 | ホッカイコガネ | 1s | 35 | 中晩生 | 長い | − | やや粘質 | しにくい | 揚げ料理(コロッケ)、煮込み料理(カレーやシチュー) |
9 | シンシア | 1s | 29 | 晩生 | 極長い | − | シットリ | しにくい | 肉じゃが、カレー、シチュー、サラダ |
@ インカルージュ
A インカのめざめ 出典:日本いも類研究会 抜粋
(1)来歴 原産地のアンデス地域で独特の食味と風味を有することから高値で取り引きされている小粒種を、日本のような長日条件でも栽培できるように改良してきた品種です。
(2)形態的特性 肉色は橙色に近い濃黄色で「キタアカリ」など従来の黄肉品種より格段に黄色が濃い。
(3)生態的特性 いもの休眠期間は30日未満とごく短く、収穫が遅れると土の中で芽が動いていることもあります。茎葉の枯凋は「男爵薯」より10日以上早い極早生です。いもは平均一個重が約50gとごく小さい。
(4)品質特性 活性酸素の消去能を有するカロチノイド系色素ゼアキサンチンを生いも1g当り約5μg(「キタアカリ」の約7倍)含有しており、濃黄肉色を呈します。食味は、「栗」、「サツマイモ」のようだと評する人が多い。煮くずれが少ないので煮物に適し、油加工時の褐変も少ないのでポテトチップやフライドポテトにも向きます。
B インカのひとみ 出典:日本いも類研究会 抜粋
(1)来歴 「インカのめざめ」の開放受粉種子を翌年播種した中から選抜された品種です。収量性は2倍体小粒品種「インカのめざめ」と同様の調理特性を有しながら収量性の向上が達成できた。
(2)形態的特性 いもの形は“倒卵”、皮色は1次色は“淡赤”、2次色は“黄褐”が“目の周囲”に分布し、目の深さは“浅”、肉色は“橙”です。
(3)生態的特性 熟性は「男爵薯」及び「インカのめざめ」より遅い“中早生”です。「インカのめざめ」よりやや大きい“極小”です。休眠期間は「インカのめざめ」並の“極短”です。
(4)品質特性 水煮による煮くずれの程度は「インカのめざめ」並の“少”、調理後の肉質は“やや粘”です。チップの褐変程度は“少”、フライの褐変程度は“微”です。食味は“上”です。カロテノイド系色素は「インカのめざめ」よりやや多く、生いも1kg当たり7.7μg含まれます。用途は“調理用”です。
C ノーザンルビー 出典:日本いも類研究会 抜粋
(1)来歴 ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有し、アントシアニン色素を含有して赤から紫の肉を有する生食用品種育成を目標として、1993年に「キタムラサキ」の開放受粉種子を採種し、1997年に実生個体選抜を開始した中から選抜された品種です。
(2)形態的特性 いもの形は“長楕円体”で、「男爵薯」とは異なり皮色は“赤”、肉色も“赤”です。目の深さは“浅”で、目の数は“やや少”です。
(3)生態的特性 熟性は「男爵薯」より遅い“中早生”です。休眠期間は「男爵薯」並の“やや長”です。
(4)品質特性 水煮による煮くずれの程度は「男爵薯」より少なく“少”、調理後黒変も少なく“微”です。肉質は“やや粘”で、食味は“中”です。チップ・フライの褐変程度は「男爵薯」より少なく“少”です。用途は“調理用”です。
D アローワ
E キタアカリ 出典:日本いも類研究会 抜粋
(1)来歴 昭和50年(1975)に「男爵薯」を母、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性の「ツニカ(Tunika)」を父として交配し、選抜、育成された食用品種である。昭和62年(1987)に「キタアカリ」の名で命名登録された。
(2)形態的特性 いもの形は扁球形、皮色は黄色で目の部分に赤紫色の着色がある。表皮は「男爵薯」より粗いため外見に重きをおく市場では、中身の品質が優れている割には不利なことが多い。目の深浅、目の数はともに中、肉は「メークイン」より濃い黄色である。
(3)生態的特性 休眠期間は「男爵薯」より短い中である。初期生育は「男爵薯」並ないしやや早い。いもの貯蔵性はやや劣り、粉質度の低下や肉の軟化が「男爵薯」より多い。
(4)品質特性 水煮の肉質はやや粉質で、貯蔵の経過とともに粉質度が低下しやすい。煮上がりが早く、煮くずれの程度は「男爵薯」よりやや多い中である。舌ざわりはやや滑らかである。調理後黒変は無い。食味は「男爵薯」並かやや良好な中の上で、えぐ味がなくややさつまいもに似た良い香りがする。長く貯蔵すると食味が低下しやすいといわれる。用途は、サラダ、皮つきで蒸したり、粉ふきとしたり、また、スープなどのそう菜や外食産業にも向くが、煮くずれしやすいので長時間煮込む料理には不適である。電子レンジ加熱は香りを生かすことができ、煮くずれの心配もないので「キタアカリ」に適した調理法といえる。
F デストロイヤー
G ホッカイコガネ 出典:日本いも類研究会 抜粋
(1)来歴 良質多収の食用品種の育成を目標に、昭和45年(1970)に、加工食品用品種「トヨシロ」を母、いもが長く還元糖含量が少ない「北海51号」を父として交配し、育成された品種である。
(2)形態的特性 いもの形は長楕円体で「ムサマル」より扁平で細長い。皮色は黄褐色で、表皮はやや粗くわずかにネットを帯びる。目は浅く、目の数は中程度である。肉色は淡黄である。
(3)生態的特性 休眠期間は中だが、休眠明け後の芽の伸長は遅い。枯凋期は中晩生に属する。
(4)調理加工特性 食味は中の上でクセの少ない味である。煮くずれは少なくても澱粉価は十分に高いので水っぽさはなく、煮物やサラダに幅広く使える。ビタミンC含量は「男爵薯」並か若干少ない。
H シンシア