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(茨城県)富士山のつつじ公園〜佐白山を歩く_後編 (2018.04.22)
前編は ここをクリック してご覧下さい。
本丸跡広場最奥部には「ちとせまつ」とその碑がありました。
「ちとせまつ」とは何? 調べてみたものの 分かりませんでした。
『笠間城が築かれる前、佐白山の頂上には「佐志能神社」という神社がありました。また、白雉2年(651)、佐白山頂に、真言寺院の「三白山三白寺(さしろさんさしろじ)」の伽藍が作られたという伝承が伝わっています。平安時代末から鎌倉時代には僧坊百余を数えるほど栄えたそうです。
ちなみに、佐白山はかつて“三白山”と呼ばれていました。その由来は、この山に神様のお使いの白い雉、白い鹿、白い狐の、三匹の白い動物がいたからだといわれています。山を守る白い動物が三匹すんでいる山、というところから、“三白山”と呼ぶようになったそうです。』との説明書きが、笠間市のホームページにありました。
伽藍(がらん)は、僧侶が集まり修行する清浄な場所です。
11時43分 さあ、佐白山の佐志能神社を目指しましょう・・・
途中「笠間城天主跡」という石碑がありました。
「うむ? 天主・・・?」 これまでの私の認識は「天守閣」とい言葉から「天守」という字を思い浮かべていましたが、天主は天守の異表記だそうです。
天主下の広場の石垣は、壊れかけておりシートが掛けられていました。
更に上がるとトラロープが張られ、「危険」の看板がありましたが、佐志能神社方面への更なる階段前にはトラロープが無く、「行ってもいいのかな?」と思いつつ、更に上がってみました。
11時48分 佐志能神社(さしのうじんじゃ)に来ました。
この佐志能神社の他にも茨城県内には 石岡市に同じ文字で読みが(さしのじんじゃ)という神社が2つあるようです。
さて、佐白山(さしろさん)の山頂(182.1メートル)の天守曲輪跡に鎮座する佐志能神社は、「笠間稲荷と佐白山」として「茨城百景」および「いばらき森林浴の道100選」の一部に選定されています。
帰宅して調べたところ、東日本大震災による被害のため、佐志能神社を含む笠間城天守曲輪跡は立入禁止区域になっていました。が・・・ 現在はちょっと中途半端な立ち入り禁止の現状措置で、どこからどこまでが「立ち入り禁止」なのか微妙な表示となっています。
佐白山の山頂下を左回りに迂回するか、佐志能神社よりさらに先に行く山道を抜けるかすると、かつて石切場だったという、巨大な石がゴロゴロしている巨岩の「石倉」に着きます。
昔、石垣の用材の切り出しが行われていたとのことで、今も生々しい矢穴(楔の跡)が残っています。
12時30分 本丸跡広場まで戻り、昼食としました。
13時17分 佐白山麓公園まで下りてきました。
そこには、治功神社があり、義士顕彰碑建立記が建っていて、「誠は人の道にして古今を貫く大道たり。赤穂義士をして感奮興起せしむるものは己を空しうして尽忠の誠をつくしたるによるなり。・・・」と、赤穂浪士の忠義を称える文面が刻まれていました。
江戸初期の笠間藩は、浅野氏/大石氏が三代に渡って藩主/城代家老を務め、浅野長直/大石良欽(よしたか)の時代に赤穂に移封になっている。その後、大石内蔵助が吉良邸討ち入りを果たすことになるが、内蔵助が実際に笠間に住んだわけではなく、祖父良欽が住んでいた地のようです。
「駐蹕(ちゅうひつ)遺跡碑」「明治天皇笠間行在所」と題する記念碑がありました。駐蹕とは、天皇が外出(行幸(ぎょうこう))されたときに一時滞在されることを意味し、行在所(あんざいしょ)は天皇の外出時の住まいのことです。明治天皇が、明治23年10月に近衛師団の演習を統監(とうかん)されるために来られたようです。
「忠魂碑」は、昭和13年2月・・・帝国在郷軍人会笠間町分会 と書かれていました。
球状「誠」は下の方に横書きで「義士顕彰碑」とも書かれており、球形左下には「内閣総理大臣 池田隼人」と刻まれていました。
「笠間滿洲分村懐古之碑」があり、
『 笠間分村は昭和十八年三月十二日 元満州国東安省宝清縣南哈嘱地区に笠間町を母体とし 亜細亜五族の協和と日本民族伸展の大理想顕現を目的として建設されし第十二次開拓団 名利広漠たる山野 正に一万四千町歩 不撓不屈之を拓きて百町歩開拓の聖業漸く進みたるも 昭和二十年八月九日建設五ケ年計画の半ばにして戦争大東亜の終結のため幾多尊き殉難者を出し 笠間分村二百戸建設の大業遂に挫折の止むなきに至る 嗚呼残念なる哉 時に団長以下百五十四名 依って 為分村事業記念 為殉難者慰霊 建立
昭和二十八年三月十二日 笠間町長 根本政太郎』
とありました。
笠間城主下屋敷跡の石碑と、笠間城跡の説明がありました。
2つの案内看板がありましたので、これから来られる方は参考にしてください。
地図では、こんな感じです。
では、次回のトレッキングまで・・・