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Kaakaの世界/トレッキング
福島県/田代山(たしろやま 1921m)・田代山湿原 後編(2011.07.02)

 前編は ここをクリック してご覧下さい。

小田代への入口 3. 小田代湿原

 10時45分: 小田代湿原の入口です。田代山への登山口である猿倉登山口から約1.5km程の位置です。
この小田代湿原は、これから行く田代山湿原からやや下った位置にある小規模な湿原で、一般には双方を併せて「田代山湿原」と称することも多い。小田代湿原から田代山湿原へと標高差がある事から、色々な植物が時期をずらして見ることが出来る。
コバイケイソウ コイワカガミ
 例えば、花の終わったイワウメ科イワカガミ属コイワカガミ(写真左)があったが、この先の田代山湿原では今が盛りと咲いてしました。

また、盛りを過ぎたユリ科シュロソウ属コバイケイソウ(写真右)があったが、田代山湿原ではチラホラ見られる程度でこれから咲くようです。
 一方、写真左から
タテヤマリンドウ モウセンゴケ ワタスゲ カヤツリグサ科ワタスゲ属ワタスゲ(写真左)

モウセンゴケ科モウセンゴケ属モウセンゴケ(写真中)

リンドウ科リンドウ属タテヤマリンドウ(立山竜胆)(写真右)

は、これから目指す田代山湿原でも見頃でした。

4.田代山湿原

田代山湿原  11時20分: 田代山湿原です。以下、「ウィキペディア」より抜粋
『湿原は遷移が進んでおり、泥炭の堆積のため、池塘は弘法沼ひとつのみで、ほとんどが草原となっている。湿原全体に木道が整備されている。
最奥部の田代山避難小屋(弘法大師堂)からさらに栃木県境となっている稜線を歩く登山道があり、帝釈山まで約1時間の行程。
代表的な植物群落としてヒメシャクナゲ、チングルマ、イワカガミ、ワタスゲ、キンコウカ、コバイケイソウ等が挙げられる。小田代湿原は、田代山湿原より標高が低い分、花期は全般に一週間ほど早く訪れる。』
   ※ 泥炭(でいたん)は、泥状の炭。ピート (Peat)、あるいは草炭(そうたん)とも呼ばれる。
   ※ 池塘(ちとう)は、湿原の泥炭層にできる池沼である。
木道を歩く ワタスゲ 木道を歩く  この辺りは、最もワタスゲが群生している場所でした。
ワタスゲ(綿菅)はカヤツリグサ科ワタスゲ属の多年草。別名でスズメノケヤリ(雀の毛槍)という。白い穂の姿がワタスゲの花と思われがちだが、花期は雪の解けた直後(5月〜6月)の湿原に、枯れ草と一体化して見過ごしてしまいそうな、他の植物に先駆けて地味な花を咲かせている。
花が終わると直径2〜3cmの名前の由来ともなっている白い綿毛を付ける。この綿毛は種子の集まりである。』
木道を歩く 田代山山頂の標識
 11時40分: 標識「田代山頂1926m」に到着。
『頂上部にある湿原の北東端、標高1926.3mの地点に三等三角点「田代山」があり、そのために田代山自体の標高が1926mとされることもあるが、最高地点の標高は1971mである。』(出典:ウィキペディア)
コバイケイソウ コバイケイソウ  小田代湿原にもあったコバイケイソウだが、これからが盛りを迎える様で、まだまだ咲いていないものが多かった。『有毒であり、全草にプロトベラトリン等のアルカロイド系の毒成分を持つ。誤食すると嘔吐や痙攣を起こし、血管拡張から血圧降下を経て、重篤な場合死に至る。若芽は山菜のオオバギボウシやノカンゾウの若芽に似ており、誤食による食中毒が毎年のように発生しているため注意が必要。』(出典:ウィキペディア)
昼食風景 トイレと分岐 避難小屋 帝釈山分岐  12時13分: 田代山湿原から帝釈山へ向う分岐の標識が見えて来ました。この先には田代山避難小屋があり、弘法大師堂とも呼ばれ、弘法大師坐像が祀られているとのことです。
さて、避難小屋の先にはトイレがあったが、用を足すにはそれなりの覚悟?が必要ですよ・・・息を止めて・・・。
ここでの昼食は避難小屋でと考えていたが、混雑と虫の大群がいたために手前での昼食としました。

 以下に、田代山湿原で見つけた植物を紹介します。
チングルマの実 チングルマの花
 チングルマ(珍車、稚児車、学名:Geum pentapetalum)が咲いていました。
『バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木の高山植物です。花後、花柱は伸びて放射状に広がり、和名のチングルマは、この実の形が子供の風車(かざぐるま)に見えたことから稚児車(ちごくるま)から転じて付けられた。』(出典:ウィキペディア)
 以下の解説は ウィキペディア からの引用です。
コイワカガミ
 イワカガミ(岩鏡、学名:Schizocodon soldanelloides)は、イワウメ科イワカガミ属の多年草。高山植物。
 『おおまかにイワカガミ、コイワカガミ、オオイワカガミと鋸歯(きょし)の少ないヒメイワカガミ、ヤマイワカガミの2つに分けると、前者は地上性、後者は主に岩場に見られやすい。
 多雪地では鋸歯も多く葉も大振りのオオイワカガミが見られやすくなり、湿原ではイワカガミをそのまま小振りにしたコイワカガミが見られやすくなる。』
写真はコイワカガミのようです。
タテヤマリンドウ
 タテヤマリンドウ(立山竜胆、学名:Gentiana thunbergii var. minor )は、リンドウ科リンドウ属の越年草。ハルリンドウの高山型変種。高山植物。
ヒメシャクナゲ?
 ヒメシャクナゲ(姫石楠花、学名:Andromeda polifolia )と思われる花を見つけました。
『ツツジ科ヒメシャクナゲ属の常緑小低木で、シャクナゲに似て小さいところからついた名であるが、葉は似ていても花姿は全く異なる。別名:ニッコウシャクナゲ(日光石楠花)というようです。』
ニッコウキスゲ
 ニッコウキスゲの花を見つけました。まだ少なく、これから咲く花のようです。
『正式な和名はゼンテイカ(禅庭花)といい、ユリ科の多年草で別名のニッコウキスゲで呼ばれることも多い。』
ラショウモンカズラ
 ラショウモンカズラ(羅生門葛、学名: Meehania urticifolia )は、シソ科ラショウモンカズラ属の多年草。
『山地の林内の湿った場所や渓流沿いに自生する。』

5.猿倉登山口へ戻る
県境通行止 三井物産社有地の看板
 登山口駐車場へ戻る途中、入山者への注意事項がかかれた看板を良く見ると「三井物産株式会社」「三井物産フォレスト株式会社」と書かれていた。一部又は全部が社有地のようです。
 14時45分: 駐車場に戻って来ました。
福島県側から栃木県に抜ける道だが、この先は「通行止」となっていました(福島県山口土木事務所)。ただし、途中でトイレ休憩した道の駅の情報では、本年7月下旬に開通予定とのことです。
 時期を変えて来てみるのも良いかもしれません。

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