Kaakaの世界/トレッキング
長野県 湯ノ丸山・烏帽子岳 前編(2011.09.11)
湯ノ丸山(ゆのまるやま 2101m)は、長野県と群馬県にまたがり、浅間山の西に連なる浅間山系に位置し、駕ノ登山(かごのとやま)と向き合っています。この一帯は、上信越高原国立公園に属し湯の丸高原と呼ばれており、トレッカー達に人気です。
また、中央分水嶺付近に位置し、太平洋気候と日本海気候の境目にあたります。そのため、気温の高低差が大きく、そのぶん貴重で多種多様な動植物が見られます。
6月中旬の東斜面は、その数100万株ともいわれるレンゲツツジの大群落地があり、山腹が朱赤色に染まるという。
烏帽子岳(えぼしだけ 2066m)は烏帽子山(えぼしやま)とも呼ばれ、湯の丸山の西に接している。
日本各地にある名前で、烏帽子岳と烏帽子山で合計85座もあるらしい。
今回の登山ルートは、地蔵峠(1732m)から湯ノ丸山を目指し(1時間10分)、更に烏帽子岳(1時間5分)を経て湯の丸キャンプ場(1時間)へ下って地蔵峠へ戻る(15分)ことにした。正味3時間30分程の予定。
1. 地蔵峠駐車場
8時: 一般国道から北関東自動車道・関越自動車道を経て
上信越自動車道東部湯の丸ICを下りて県道を走り
地蔵峠の無料駐車場に到着。
150台の駐車スペースといわれているが、
この時間での駐車は20台ほどだろうか・・・
2. トレッキング開始
8時15分: トイレ休憩し さあっ! スタート
駐車場から見える 夏山リフト(6月〜8月運行?)沿いに登る ことになります。
さあっ! 頑張ろう!
3. 小ピーク(夏山リフト終点)に到着
途中、放牧された乳牛?を見ながらの登ることとなりますが、足元には十分に注意して下さい。生々しい 牛達の忘れ物 が あちこちにあります・・・
8時30分: 地蔵峠(1732m)から115m登ると小ピーク(1847m)に到着し、ここから先は やや傾斜が緩みます。
カラマツ林の中を歩き進むと、右手にはレンゲツツジの大群落が見え隠れしますが、この時期にはその花もありません。代わって、歩道の両側には エゾリンドウやタムラソウ? そして蝶 が 出迎えてくれました。
蝶がとまっている花は マツムシソウ? そして蝶はベニヒカゲ(紅日影)? かもしれません。
※ エゾリンドウ:花を数段付けることでオヤマリンドウと区別する。
※ タムラソウ:キク科。アザミに似るが、葉にとげがなく、総苞が粘らないので区別できる。
※ マツムシソウ:マツムシソウ科。高山蝶ベニヒカゲが吸蜜に群れる。二年草で、マツムシが鳴く秋に咲くから。
※ ベニヒカゲ(紅日影): じゃのめちょう科で、長野県では県指定天然記念物です。
4. 釣鐘に到着
8時42分: 東屋(屋根付き休憩所)が見えて来ました。
その屋根の先には 湯ノ丸山? が見えます。
8時45分: 釣鐘のある分岐点に到着しました。
ここまでの間、見事な色の エゾリンドウが たびたび姿を見せてくれました。
この他にも オヤマボクチ(写真左)やイワインチン?(写真右)のような花が咲いていました。
オヤマボクチ:キク科。アザミを大きくして色をなくしたような感じで、
かつて、この根をすりつぶして蕎麦のつなぎに用いたという。
ヤマゴボウとも呼ばれる。
イワインチン:キク科。他の花々が終わる頃に岩場に咲く菊の一種。
全国的には少ない花だという。
5. 湯ノ丸山に到着
釣鐘を過ぎるあたりから斜面の角度も増し、その後岩肌が目立つようになってきました。
9時26分: 急斜面を登りきると湯ノ丸山(ゆのまるやま 2101m)に到着です。
山頂は広く、天気が良ければ、中央アルプス、富士山、八ヶ岳、浅間山、上州・上越の山々が見える360°の展望を望めるはずでしたが、この日はあいにくの天気で、西隣に時折見える烏帽子岳(下の写真)を見るのがヤットでした。
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