Kaakaの世界 / トレッキング
八溝山・八溝五水 (と、御亭山) 編(2009.09.22)
八溝山(やみぞさん)は、茨城県・福島県の県境にある標高1,022.2mの茨城県の最高峰(栃木県との境界も山頂の西方の至近距離にある)。もしかすると、山頂は福島県かも・・・?
山頂には日本武尊(倭建命)の建立と伝えられる八溝嶺神社があり、八合目に日輪寺(坂東二十一番札所(坂東三十三箇所))があり、古くから信仰の山として地元の人々に登られ、南麓には久慈川支流の八溝川の源流である八溝川湧水群があり、水戸光圀公の命名と云われる八溝五水(金性水、鉄水流、龍毛水、白毛水、銀性水)は日本の名水百選に選ばれている。
登山ルートとしては、山頂まで舗装された林道(八溝林道)があり、自動車で頂上まで上がって行けるが、やはり自分の足で登ることを考えると、5ルートが見つかった。
1)茨城県大子町蛇穴地区からの 蛇穴登山口 (所要時間:1時間50分)
2)茨城県大子町唐竹久保地区からの 唐竹久保登山口 (所要時間:4時間)
3)福島県棚倉町大梅地区からの 大梅登山口 (所要時間:4時間)
4)福島県棚倉町中山本地区からの 中山本登山口 (所要時間:3時間50分)
5)福島県矢祭町茗荷地区からの 八溝山天然林入口(所要時間:1時間30分)
今回は、蛇穴登山口からのコースの変形として、『日輪寺旧参道入口』からのトレッキングに決定しました。
1.出発 〜 蛇穴登山口(約380m?) 〜 日輪寺(旧参道)入口駐車場(約750m?)
6時 「日輪寺旧参道入口駐車場」を目指して自宅を出発。
私のカーナビでは「日輪寺(旧参道)入口駐車場」は検索できず、『日輪寺』で検索して、八溝林道の中ほどにポイントを設定しました。
しかし、これで検索を開始すると、栃木県馬頭町・黒羽町を通る県道321号から県道28号(大子・那須線)へ右折して茨城県に入り、さらに県道248号(八溝山公園線)へ左折して 八溝山山頂を経由して「日輪寺旧参道入口駐車場」に下りてくるコースを選択してしまいます。
今回は、「日輪寺入口」を通過地点として設定し、無理やり「日輪寺(旧参道)入口駐車場」を目指しました。「日輪寺入口」は、県道28号線沿いの「後藤商店」が目印となり、左写真のような標識と鳥居が現れます(2009年現在の私のカーナビが基準です)。
さあ、八溝嶺神社の鳥居をくぐり、八溝林道に車を進めます。
後で分かったことですが、2009年9月22日現在 県道248号は通行止めの状態で、このコースしか選択の余地がないようです。詳細は、右上の写真をクリックして拡大写真にするか、右の写真にて確認してください。
2.登山開始 8時30分
身支度ができたら、まずはトイレに寄って下さい・・・と言いたいのですが、右写真の看板に掲載されているトイレが見当たりません。この先の場所でも 一部 なかったようなので、トイレには十分に注意願います
・8時33分 『八溝川湧水群』(やみぞがわゆうすいぐん)の看板を右「旧参道」に入ります。
山頂まで 1.7Km。
登山道の一部には、新しい倒木もありますが、比較的危険性のない道でした。
3.妙見菩薩(みょうけんぼさつ) 8時50分
旧参道を15分ほど歩くと、参道左側に立派な案内板「妙見菩薩」が見えてきました。
妙見菩薩を調べると、”仏教における信仰対象である天部(仏教の神々)の一つ。”であることがわかりましたが、行って見てみると 少し物足りなさ を感ずるのは 私たちだけでしょうか・・・?
4.日本名水百選八溝川湧水群(やみぞがわゆうすいぐん) 8時58分:金性水(きんしょうすい)に到着
「弘法大師が山頂に立ち、谷が八つに分かれ、山水が八方に流れ落ちるのを見て、八溝の嶺と名付けた」という解説もあるくらいで、八溝五水(金性水、鉄水流、龍毛水、白毛水、銀性水)は水戸光圀公が命名したといわれている。
まず最初にあるのが、水戸光圀公が好んで賞味したと伝えられている「金性水」(きんしょうすい)。
ここを過ぎるとすぐに 八丁坂の看板と階段 が現れます。
一町=一丁 で 一町は約109メートルですから、八丁坂は872mある坂道なのでしょうか・・・?
たぶん、”それほど長い坂” という意味なのでしょう。結構な距離でこの坂が続きます。
5.鉄水(てっすい、鐡水流) 9時3分
八丁坂の階段を10mほど上がると左側に東屋とともに「鐡水流」と刻まれた石碑とともに水が湧き出ていました。
八溝五水は、前記のように全て「○○水」ですが、この「鉄水」だけは「鐡水流」と「流」の文字が刻まれています。
この訳を私なりに考えたところ、この「鉄水」だけが右写真のように地下から水が湧き出て流れ出しているのにたいして、他の四水は、筒(竹筒orPVC管)から流れ出ているのです? この差かな・・・?
6.龍毛水(りゅうもうすい) 9時8分
鉄水を経て 再び八丁坂を登りだして間もなく 直進「白毛水0.3Km」 右に「龍毛水80m」の看板が現れます。
龍毛水の水量は、鉄水同様に カヨワサ を感じました。
さらに八丁坂を登り続けます。
9時20分 林道(舗装道路)に出ました(9時20分)。
直進「銀性水」 右折「県営八溝山山の家/日輪寺」 左折「白毛水65m」 の看板があります。
今回は、白毛水を目指しました。
7.白毛水(はくもうすい) 9時25分
この辺りは、林道(舗装道路)を歩き、白毛水に向かいます。
竹筒の先から 僅かに 流れ出るのが 白毛水 でした。
8.八溝山 山頂付近 9時37分
山門をくぐると、正面に八溝嶺神社、左に「霊峰八溝山」の碑、左奥に「展望台」が見えます。
まずは 参拝。
左手に進むと 八溝山展望台がありましたが あいにくの天気で 眺めを楽しむことはできませんでしたが、八溝嶺神社の方向をバックに記念撮影です。
続いて、山頂での撮影、この地点には、1等三角点がありました。
ところで山頂は何県にあるの 茨城県? 福島県? いや栃木県・・・?
山門をくぐった左側には茨城県元知事/竹内藤男氏(1975年4月23日〜1993年8月11日)の「霊峰八溝山」の碑、山頂標識の奥には福島県の前知事/佐藤栄佐久氏(1988年9月から2006年9月)の植樹記念碑がありました。
しかし、決定的なのは?「山頂」標識に「福島県棚倉町」が刻まれていたことから、山頂は福島県のようです?
展望台は茨城県?、八溝嶺神社は両県にまたがって・・・?、そして、栃木県境は山頂にはないようです。
9.銀性水(ぎんしょうすい) 10時5分
さあ、下山です(10時)。
八丁坂を下り、目指すは八溝川五水最後の銀性水。
山頂から200m程下ったところから、左に20m程寄り道すると「銀性水」があります。
しかし、一滴の雫も落ちていませんでした。
ここまでの八溝川五水の水量は、最も下の金性水は まずまず でしたが、 それ以外は・・・?、 そして最後の銀性水はこの状態です。
日本の名水百選となったのは、水戸光圀公が名付けたということに意義があるのだろうか・・?
最初の分岐があります。
右に行くと登ってきた「金性水」方面、 左に行くと「日輪寺」方面、 左に進路を取り日輪寺を目指すと、その先はササ原の中を進むこととなりました。
10.日輪寺(にちりんじ) 10時25分
車道が整備されてなかったその昔は、坂東札所最大の難所といわれたのが八溝山の8合目にある第二十一番八溝山日輪寺です。
山頂にある重々しい昔ながらの八溝嶺神社と比較すると、日輪寺は朱色で染められ、まったく異なる趣きです。
日輪寺の下には 八溝山山の家 というバンガローがありました。このバンガローの脇を通る細い道が駐車場へつながる下山道です。
11.ワサビ田(10時55分) 〜 日輪寺旧参道入口駐車場(11時10分)
下山途中 2か所のワサビ田がありましたが、生産を続けているようには見えませんでした。
駐車場に戻ると、今朝 誰もいなかったのですが、 車が5台ほどありました。
今回のように山頂下まで車で行けるコースは、あまり旨みがなかったので、今後は避けたいと思います。
あまりにもあっけなく終わってしまった今回の「八溝山トレッキング」 物足りない・・・ものたりない・・・ そう思いながら、次なる場所を探して、日輪寺旧参道入口駐車場から車で再び八溝嶺神社に向かい、更に日輪寺を経て袋田方面へ向かいました・・・が、2009年9月22日現在 県道248号は通行止めの状態で、仕方なく八溝嶺神社に戻ってきて、一考。
思い切って、冒険?・・・「この先○○林道通行止め」とある道の方へ車を走らせました。「○○林道」は福島県棚倉町へ通ずる林道のようで、そちらへ行かず旧・黒羽町方面へ進めばよいと考えたからです。
しかし、行くべきではなかった・・・進むべきではなかった・・・ Chanの愛車ALPHARDの通る道ではなかった・・・狭い・・・道の両脇からは 草木がはみ出て・・・ 車は ギギィー ・・・ サァー ・・・キッキィー ・・・ ギッ 車が悲鳴をあげていました。
12.帰路 〜 御亭山(こてやさん)にて 昼食
「御亭山緑地公園」の看板を見つけ、『公園でお昼にするか』と寄りました。
途中、道路の山側から垂れ下がるのは 花の咲き終えた萩 でした。萩の季節には、素晴らしいドライブコースなんだろうなー
そんなこんなを考えながら車を走らせ、駐車場に到着して周りを見ると これが 大当たり。
駐車場から100mほど登った御亭山(512.9m)山頂からの眺望はすばらしいもので、眼下には那須野ケ原の米どころの田園風景が広がっており、晴れた日には遠く筑波山、富士山を見ることができるそうですが、あいにくの
天気でそこまでは見えませんでした(御亭山は大田原市(旧・黒羽町)にあります)。