Kaakaの世界
トレッキング/栃木県 奥日光の太郎山 編(2010.08.22)
太郎山(たろうさん)は、栃木県日光市にあり、那須火山帯日光火山群に属する標高2,367.5mの火山。
男体山の北西にあり、戦場ヶ原からは北東の方角にある。山頂まで針葉樹林に覆われているが、山頂の南側、標高2280m付近の、旧火口跡の凹地には、お花畑も見られる。
太郎山という山名は、この山が、男体山と女峰山の間にできた「長男」とみなされたことによるものと考えられ、この「夫婦」の間には、別に大真名子山、小真名子山も「うまれて」いる。
日本三百名山にも選定されている。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より転載
今年の夏は暑いっ! と言う訳で 身近にある2000m級の山をネットで探した結果 太郎山登山 に決定しました。
1. ルート検索
ネットで調べると、3つのコースがあった。
1)新薙(しんなぎ)コース 約2時間半
光徳入口を右折し、間もなく更に右折して「裏男体林道」に入り、志津との分岐を左折して太郎山登山口
2)ハガタテ薙コース(途中崩壊により、現在は通行禁止らしい)
光徳入口を右折し、奥にある光徳キャンプ場の先から登る
3)山王帽子山コース
山王林道の峠にある山王帽子登山口〜山王帽子山〜ハガタテ薙分岐〜太郎山 約3時間半
注)薙(なぎ):山の一部が崩れて、横に切りはらったようになっている所。
2. 堰堤(えんてい)前の広場(駐車場)へ
今回は、志津側から登る「新薙コース」と決め、AM5時10分に自宅を出発。
すると間もなく、私たちの車の前に「Mt.Tsukuba:877」なるワゴン車が走っているのに気付きました。
家に帰って確認すると、私たちの素人HPとは比較にならない 写真(草花と野鳥)中心の とっても良くできたHPでしたよ。
さて、順調に戦場ヶ原に入り、男体山に続き太郎山が見えてきました。
光徳入口を右折し、光徳牧場の手前を右に折り返すように「裏男体林道」(至:三本松)に入ります。
この林道は未舗装で 今回は 大穴に水たまり と、車高の低い車には難儀なコースでした。「一般車両はご遠慮ください」との看板もあったくらいです。
路面に注意しながら車を走らせると、直進:三本松 左折:太郎山・志津 の看板が現れます。
ここを左折し「太郎山・志津」方面に進んでください。
ここから暫くは 簡易舗装道路ですが、轍(ワダチ)が出来ており、低車高の車は慎重な運転が必要です。
簡易舗装道路を暫く進むと、左下写真のような分岐点(左:太郎山/右:志津)があります。
ここからは再度の未舗装道路となり、約2Km進むと 堰堤前の広場(駐車場)となりますので、ここに車を止めました(7時15分)。
工事車両も通るようなので、駐車には注意願います(数台が駐車可)。
なお、豪雨の場合には 沢になって雨水が流れるような構造になっているので、私たちは 万が一 を想定して中央を避けて駐車しました(右下の写真)。
3. 登山口からスタート
AM7時30分、スタートです。
堰堤前の広場から20m程進むと 右手に太郎山の看板が現れます。
この看板は、古びており 目立たないものですので 注意 して下さい。
なお、これに限らずコース全体において 標示看板は少なく、あっても古いのが多い印象でした。
登り始めは、比較的楽なコースですが、樹木に覆われ周囲の景色を見ることはできません。
そのうち 右写真のような道となり、後ろを振り向くと木々の間から 男体山(右:2,486m)と大真名子山(左:おおまなこさん2,375.4m) が見え始めます。
更に足を進めると、登山道がいつの間にか 水が流れる掘 のようにえぐれ(水による浸食)、更には、ゴロゴロした岩も出てきます。
登山者を助けるロープもあり、かなり急な登りとなります。
これを過ぎ、後ろを振り向くと、更に山々が その姿を現し始めます。
下の写真はスイングパノラマ機能で撮影したもので、左奥から女峰山(にょほうさん 2,483m)、手前に帝釈山(たいしゃくさん 2,455m)、右に小真名子山(こまなこさん 2,322.9m)、大真名子山、男体山、社山 ( しゃざん 1826.6m ) 、そして中禅寺湖です。
下の写真では、女峰山と帝釈山の区別が難しいが、この後から掲載する写真では、二つの山蔭がハッキリわかります。
4. 日光三険のひとつ新薙(しんなぎ)を通る
フリー百科事典「ウィキペディア」によれば、日光登山路の三つの難所を総じて日光三険と呼び、以下の3箇所を指すとのことです。
1)千鳥返し
志津峠と大真名子山の間にある難所。鎖と梯子が据え付けられている。
2)馬の背渡り
女峰山と帝釈山の間にある狭い尾根上の道。
3)新薙
太郎山の山肌のガレ場。
新薙が「日光三険」のひとつと知ったのは帰宅後のことで、これを知らぬ私たちは夫婦の意見が別れました。
以下の行動、良い子は真似をしないでください。
・Chanは新薙の標示がある大岩を横切り、更にその先の薙を横切って進む
・kaakaは、新薙の標示がある大岩を越えたら、そのガレ場を登る
そうなんです、2人の性格?の違いが出ました・・・、誰が見ても無謀にも kaakaは新薙を登り始めました。本人の滑落の危険の他に、他の登山者がいると落石による事故も考えられる行動です。
結局、Chanの選択が正しく Kaakaを呼び戻すこととなり、新薙登坂の途中から横移動し、樹海を横切り通常のルートに無事戻りました。
5. お花畑 ・・・ 標高2280m付近の、旧火口跡の凹地
新薙を過ぎるとまもなくお花畑です。誰が名付けたのか・・・
下の写真 左から 登坂途中に太郎山をバックに/ 次が帰りに男体山をバックに/ そしてお花畑の中の看板の前での夫婦/ 一番右は、夫婦が映る写真のバックにも映っていた枯れた花? です。
この花は コバイケイソウ(小梅尅) と思われ、これ以外は多少の植物の他は数十センチの背丈のミヤコザサ(都笹)の原っぱです。
しかし、侮るべからず・・・・ 長雨の後には、このお花畑が水没することがあるとの情報(あるHPに写真があった)もあります。その際は、グルリと迂回となるそうですよ。
お花畑を通過すると、また登りです。
大きな岩の間を通り もうすぐ山頂です。
6. 山頂 10時15分頃
ここが太郎山の山頂(標高2,367.5m)です。広いですねぇ〜
7時半に歩き始めて2時間45分かかりました。標準が2時間半と聞いていましが、「新薙事件?」により遅れてしまいました。
太郎山は日光山の山岳修験において山自体がご神体(太郎山権現)として登拝の対象となり、太郎山権現は、男体山(二荒山権現)、女峰山(瀧尾権現)とともに、日光三所権現の一角をなし、現在でも、頂上には太郎山神社が祀られています(ウィキペディアより引用)。
山頂からの展望を スイングパノラマ撮影の画像 にてご覧ください。
1)左奥から女峰山(にょほうさん 2,483m)、手前に帝釈山(たいしゃくさん 2,455m)が重なるように見えます。
さらに右に小真名子山(こまなこさん 2,322.9m)、大真名子山(おおまなこさん2,375.4m)、男体山(2,486m)と見えました。
2)男体山の右奥には社山 (しゃざん 1826.6m )と中禅寺湖 、そして手前に小太郎山(2328 m)、そらに右奥に日光白根山(2578m)が見えました。
3)さらに右にカメラを振ると、日光白根山の右手に 金精山(こんせいやま 2244m)、湯温ヶ岳(ゆせんがたけ 2332.9m)、
根名草山(ねなぐさやま 2330m)、高薙山(たかなぎさん 2180.7m)と続き、
手前に、山王帽子山(2077m)、刈込湖/切込湖、於呂倶羅山(おろぐらやま 2020.4m)が見えました。
各山々の拡大写真は、下の写真をクリックすると見ることが出来ます。
8. 下山
山頂にて 昼食とたっぷりの休憩をとり 11時20分に下山を開始しました。
後から登って来られた (燕)三条(新潟県)からの20人弱のグループが下山の準備を始めたので、その前にと考えたのです。
失礼な言い方かもしれませんが、このグループは (私たちの上をいく)まさに中年トレッキング族 です。毎週のようにグループで歩いているそうで、この人数で ロープあり 岩場ありの難所を 結果的に私たちと同じ時間で下山したのです。
13時10分 駐車場に無事下山。1時間50分を要しました。
続いて降りてきた三条グループ様から、「冷たいスイカを食べていかないかい?」とのお誘いもありましたが、
「ありがとうございます。これから光徳牧場に行きたいので失礼させていただきます。」
ということで、お先に失礼させていただきました。
光徳牧場では、恒例の Kaakaがソフトクリーム Cahaが牧場牛乳 をいただき、小休止後に帰路に着きました。
9. 見かけた花
既にご覧いただいた通り この時期のお花畑に咲く花はありませんでした。花が無いこと(名ばかりのお花畑)は、事前にネットで確認していたのでショックはありませんでしたが、誰が名付けたのでしょうかね お花畑・・・ 由来が知りたい・・・
さて、今回のトレッキングで見つけた花は次の通りで、名前は不明です。
今回のトレッキングで、今後 奥日光の2000m前後の山々を走破する夢 を持ちました。
1年に1度か2度 この周辺に行こうと考えています。