Kaakaの世界
トレッキング/関東以北の最高峰 日光白根山(奥白根山) 編(2009.07.20)
白根山は、栃木(日光市)・群馬(片品村)の県境にそびえ、関東以北では最も高い山(標高2578m)で、日光白根山・奥白根山とも呼ばれている。
日光白根山の山頂(標高2578m)に至る代表的な登山道は、
1)湯元温泉(標高1500m)から外山尾根・天狗平・前白根山を経由するもの、
2)菅沼(1732m)から弥陀ヶ池(みだがいけ)を経由するもの、
3)金精峠(1850m)から五色山・弥陀ヶ池を経由するもの、
4)近年 丸沼からゴンドラで相当の標高(2000m)まで運び上げてくれるルートができた。
今回、ゴンドラコースを除いて最もポピュラーといわれている『2)菅沼から弥陀ヶ池を経由するコース』にし、帰りには五色沼を経由して来ました。
あるガイドブックから拾った所要時間と、私達の時間を下記に比較しました。
私達の時間は、休憩時間は除いていますが、途中での写真撮影時間は含まれています。
【 区 間 】 【ガイドブックの時間】 【私達の時間】
菅沼登山口 〜 弥陀ヶ池 2時間30分 1時間40分
弥陀ヶ池 〜 日光白根山 1時間 1時間5分
日光白根山 〜 五色沼 50分 1時間15分
五色沼 〜 弥陀ヶ池 50分 40分
弥陀ヶ池 〜 菅沼登山口 1時間55分 1時間15分
計 7時間5分 5時間55分
1.出発 2009年7月20日 午前3時45分
カーナビで菅沼登山口を設定するには、菅沼キャンプ村を目印にすることをお勧めします。
日光方面からは、金精峠トンネルを抜けて約1kmほど走ると 左にドライブイン・右にキャンプ場 が見えてきますので、ドライブイン手前の砂利道を左折すると駐車場になります(隣の菅沼ドライブインにはトイレがあり、これ以降にはトイレがありません)。
私たちは、東北道と日光宇都宮道路を利用し、駐車場には5時45分頃到着しました。なんと! 2時間での到着です。
・6時頃 身支度を整え、さぁッ! 出発!登山道を2〜300m進むと、案内看板があり、次のように書かれていました。
『白根山(標高2578m)は、那須火山帯に属し日光火山群の主峰、関東以北での最高峰です。
白根山一帯は、シラネアオイをはじめとする高山植物の宝庫で、国立公園特別保護地域に指定されています。
この美しい自然を守り、子孫へ受け継いで行くため登山者の皆様のご協力をお願いいたします。』
2.道標『菅沼登山口から2.0km 弥陀ヶ池まで0.9km』に到着。7時20分。
今回のトレッキング全体を通して、『道標(みちしるべ)が少ない』という感じを得ました。
途中で道に迷うことは少ないコースですが、中級者向けコースと言われている本コースにトライする初心者にとっては、到達点を把握できる道標は安心を勝ち取ることのできるものとして重宝なんです。
3.弥陀ヶ池(みだがいけ)に7時40分到着。
登山道の勾配が緩むと、標高約2250m付近に位置する弥陀ヶ池に到着しました。
菅沼登山口(1732m)からの標高差約500m、道程約2.9kmの行程はガイドブックによれば2時間30分でしたが、私たちは1時間40分で到着しました。かなりの方達に抜かれましたので、このペースは決して早いものではないようです。
弥陀ヶ池畔にて暫しの休憩。弥陀ヶ池の様子は 別途 スライドショーにて 紹介していますので、ご覧ください。
・弥陀ヶ池を7時55分にスタート。
さて、正面に見えるのが 目指す日光白根山? と思ったら、その山を越えた先にあるのが日光白根山だと教えてくれた方がいました。
弥陀ヶ池からの頂上までの標高差は約300m。
さあっ! 弥陀ヶ池から山頂までは、岩場やガレ場からなる急登の連続となります。
キツイ登りの箇所もありますが、一歩一歩上がるたびに周りの眺めは良くなっていき、眼下には菅沼、弥陀ヶ池、五色沼へと広がります。
左から「菅沼」 「弥陀ヶ池とkaakaとシャクナゲ」 「弥陀ヶ池とkaaka」 「五色沼」です。
山頂までの景色は 別途 スライドショーにて 紹介していますので、ご覧ください。
4.日光白根山(奥白根山)の山頂(標高2578m)に到着 9時。
写真は左上から「弥陀ヶ池側から見た山頂」「山頂の拡大」「山頂にてKaaka&Chan」「五色沼側から見た山頂」です。
山頂の景色は 別途 スライドショーにて 紹介していますので、ご覧ください。
・山頂から五色沼に向けて9時25分にスタート
標識と小さな神社がありました。
標識は、左:丸沼高原(山頂駅)へ3.4km, 右:弥陀ヶ池へ1.1km, 手前:五色沼へ1.6km となっています。
丸沼高原(山頂駅)方面に行くと、「日光白根山ロープウェー」が運行されており、『史跡散策コース』(2時間コース)や『自然散策コース』(45分)があるので、初心者や比較的高齢者は、そちらが適しているかな とも思っています。
下山途中の景色は 別途 スライドショーにて 紹介していますので、ご覧ください。
5.避難小屋に10時20分に到着。
避難小屋付近には、人を恐れない 小鹿 がいました。
ここの標識で、目的に合わせて進路を決めてください。私たちは、五色沼方面に向かいました。
6.五色沼に10時40分に到着。昼食としました。
五色沼は標高約2175mに位置し、1日に五回水の色が変化することから名付けられたそうですが、私たちがいる間での変化は、確認できませんでした。
少し早いのですが、ここで昼食です。
五色沼の景色は 別途 スライドショーにて 紹介していますので、ご覧ください。
・11時35分 さぁっ! 帰路に着きます。
五色沼には左のような看板があり、次のように書かれていました。
『五色沼の北側斜面は、かつてシラネアオイの群生地でしたが、鹿の食害により、数が減少してしまいました。
このままでは、貴重な高山植物が絶滅してしまう恐れがあるため、鹿が入らないよう植生防護柵(電気柵)を設置し、植生の復元を図っています。』
7.弥陀ヶ池に戻ってきました。12時15分。
ここで、4人家族の御一行に再会しました。再会?とは、菅沼登山口の駐車場で朝に会っているからです。
何と驚くことに、お父様が1歳の男の子を背負い、小学校1年の女の子は歩いて日光白根山に登って、弥陀ヶ池に戻ってきたとのこと。赤く見えるのが背負子(しょいこ/ベビーキャリア)です。
私たち家族には、そんな力はありません。
・ここにもシラネアオイの保護を訴える看板がありました。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』には次のように書かれていました。
『北海道〜本州中北部の日本海側にかけて分布している。高さは20〜30cm。花期は5〜7月頃。花弁はなく、7cmほどの淡い紫色の大きな萼片が4枚あり、大変美しい姿をしている。和名は、日光白根山に多く、花がタチアオイに似ることからシラネアオイ(白根葵)と名づけられた。別名で「山芙蓉(やまふよう)」、「春芙蓉(はるふよう)」ともいう。』 私が撮影した右の写真は、花が咲いていないために、シラネアオイかどうか 自信がありません。
最後になりましたが、今回見ることができた動植物を スライドショーにて 紹介します。ご覧ください。
8.菅沼登山口まで下山 13時30分。
パンフレットでは 弥陀ヶ池〜菅沼登山口 までの下山の所要時間は1時間55分でしたが、私たちは1時間15分で下山しました。
途中の 道の状態/岩場/ガレ場/急斜面/ヌカルミ などの紹介は 省略しています。
トレッキングが初めてのご年配者 や 若者でも体力に自信のない方・特にお子様連れは キツイかもしれませんので、心して臨んでください。
ちなみに、帰路の弥陀ヶ池でお会いした4人家族のお父様は 元自衛官? とのことです。
・15時50分 自宅に到着。
休日 ETC の特典を利用して 往復1900円のドライブ でした。