Kaakaの世界/トレッキング/群馬県・谷川岳 後編(2012.08.025)
前編はここをクリックしてご覧下さい。
4. 天狗の留まり場(天狗のトマリ場)を目指して
熊穴沢避難小屋を過ぎると、時折 ガレ場 が現われるコースに変身しました。
足場の悪さと暑さの中、苦労して登り続け、ふと振り返ると、遠くに山々が見える素晴らしい眺めを楽しみながら 時折小休止。
9時15分 大きな岩に到着。
「天狗の留まり場」と思い標識を探したがない。
前方/山頂方向を眺める、岩らしきものが見えるので、それが天狗の留まり場なのか・・・
この岩場で、またまたの小休止。暑さによる疲労で 長くは歩けません。小まめな水分補給・・・
さて、フト前方左下を見ると 雪/根雪/雪渓 を見つけた。この暑さの中、冬場の積雪量の多さを物語っているようでした。
先程の 大岩を上から見た写真が右の写真です。
さて、目指す「天狗の留まり場」は、「天狗のトマリ場」とも標記され、どれが本当なのか/どの標記が多いのか、Yahoo!で検索してみました。
結果は、天狗の留まり場=4200件、天狗のトマリ場=2770件でした。
9時28分 その現場に到着すると、私達をトリカブトの花が向えてくれました。
そして、その標記は「天狗の留まり場」となっていました。
5. 天神ザンゲ岩(天神のザンゲ岩)を目指して
天狗の留まり場を後にし、山頂目指して登って行くと、リンドウのような花を見つけました。
10時4分 天神ザンゲ岩に到着。
「天神のザンゲ岩」とも標記されることからYahoo!で検索してみたら、大変な結果となりました。
1位:天狗のザンゲ岩=3710件、 2位:天神ザンゲ岩=2750件
3位:天神のザンゲ岩=1670件、 4位:天狗ザンゲ岩=70件
あるWeb内では、見出しは「天神のザンゲ岩」としながら、文章内では「天狗のザンゲ岩」としているのを散見します。「天狗の・・・」と「天神の・・・」、場所が近すぎて 混同しているようです。
ここでは、現場の標識通り 「天神ザンゲ岩」とします。
天神ザンゲ岩を後にし、肩の小屋を目指して進みます。
6. 肩の小屋
10時20分 ソーラーパネルのある立派な山小屋/肩の小屋に到着。
左手奥には、有料トイレが2基あり、女性の登山者には大変助かります。
また、左手方向には、万太郎山方面への登山道も開けており、その右奥には、新潟の苗場山が見えます。山頂が平坦面であり、湿地が形成されていることで有名です(過去に登っています)。
肩の小屋を後に、山頂に向います。
7. トマの耳(1,963m)
10時38分 トマの耳に到着。
昔は、遠くから見ると猫の耳が鋭く二つ並んでいるように見えることから、「耳ふたつ」と呼ばれ、南峰トマの耳(1,963m)が薬師岳、北峰オキの耳(1,977m)が谷川富士、と呼ばれていたそうです。
山岳用語では、2つの顕著なピークを持つ山を双耳峰(そうじほう)と呼びます。
では、「トマ」「オキ」とは何ぞや?・・・何を意味するのか調べてみました。
谷川岳は天神尾根から登るのが一般的で、最初にトマの耳に着きます。その先にオキの耳があります。
また、水上・湯檜曽から見て手前(てまえ)にトマの耳、奥(おく)にオキの耳があります。
この位置関係を地元/利根地方の言葉で表すと、
手前の出入口を意味する「とまくち」に由来し、手前の耳ということで「トマの耳」
離れた奥にある耳を「沖ノ耳」=「オキの耳」
となったようです。
私の地方では、出入り口・戸口を「トバクチ」といいます。昔は、「それ トバクチに置いとけ」なんて使いました。これからすると「トマの耳」は、私の地方では「トバの耳」になっていたかもしれません。
さあっ! 由来が分かったところで オキの耳を目指しましょう。
右手下に、根雪/雪渓を見つけました。
更に進むと、やはり右手下に 何やらシートで覆われた施設を発見。
黒いパイプも見え、ポンプらしきものも見えます。湧水を 肩の小屋まで送る設備なのでしょうか?
振り返ると、トマの耳に大勢の登山者を見ることが出来ました。
8. オキの耳(1,977m)
10時58分 オキの耳に到着。
谷川岳の最高峰/山頂です。
なお、谷川岳の三角点は、かつてトマの耳にあったそうですが、現在は盤石のみで三角点はない。
ここで、展望を楽しみながらの昼食としました。
・・・が、 ここでサプライズ です。
Chanの会社の同期の方が、偶然にも目の前に現れたのです・・・
こちらは夫婦で、あちらは男友達?と・・・ お互いに 後ろ指刺されることのない者と一緒の登山でよかったと、冗談を言って、別れました。
9. 下山
11時52分 下山開始。
14時5分 天神平駅に到着。レストランにて かき氷&ソフトクリームを食べ一休み。