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−−− DIY(物造り)/ウッドデッキ編 −−−

2001年の春、妻から
   「お父さん!、ウッドデッキを作ってよ!!」
との催促がありました。
即座の回答は
   「どうせ物干し台?になるんだろ」
とういう会話から始まり、そこは 弱者と強者の関係で、作ることに押し切られました。

工事前
工事前(南から撮影) 工事前(西から撮影) 工事前(室内から撮影)
<第1ステップ> ・ ・ ・ 既製品の調査

 まず、始めたのはホームセンターでの出来合いの 組み立て式ウッドデッキ の調査でした。
幸いにも、私の住むY市近郊には 大手のホームセンター が何件も進出しており、既製品の調査には不自由することはありません。
しかし、どれを見ても 立派には見えるが
      我が家の思う場所に 我が家が望む形で かつ 我が家の予算内で 収められるもの
はありませんでした。

<第2ステップ> ・ ・ ・ 完全自作のための お勉強

 と 云うわけで、次のステップは 完全自作 に向けての作り方のお勉強 です。
現在は便利なもので、インターネットを開くと多くの先輩方の力作 そして作り方の紹介 があり、大変参考になりました。ありがたいの一言です。
その中で学んだことは、一言では次の通りです。
  1.設置する現場の調査  設置場所・寸法、地面の状態
  2.材料の選定基準    テラスの下か、完全に外部で雨にさらされるのか
  3.材料の使い方     例えば、1×4の平板のどちらの面を上にして使用するのか・・など
  4.組み立ての順番    先に組付けると 後からでは作業が困難 な場合があります

<第3ステップ> ・ ・ ・ 現場調査、希望のウッドデッキの概略スケッチ、そして仮承認、測量

 さあ、現場調査です。どの位置までのサイズの どんな形のウッドデッキにしようか・・
ここで、強者の妻の出番です。まずは、希望する「大まかなサイズ」と「形状」を設置予定場所で聞き取り調査しました。
やはり、大切なのは「現場・現物・現実」という「三現主義」です。
     この言葉、工場の改善で、あるコンサルタントからよく聞かされました。「○○改善道場」にも行ってきましたよ。
     「整理とは、いる物といらない物を区分けして、いらない物を捨てることなり」
     「綺麗とは○永小○合なり」・・色々思い出します。
その結果を元に「概略スケッチ」を作ります。
ここで大切なのが 要望主の仮承認 という手順を踏むことです。これを経ずに製作に入り、完成したのが 希望と違う! では、なんにもなりません。皆さん、手順は大切ですよ!。
 仮承認を受けた後は、測量 です。測量と言っても 巻尺で長さを計るだけではありません。
現場の地面の状態によっては、ウッドデッキを水平に設置するための計測も必要です。
我が家の設置場所は幸いにも コンクリート打ち でしたが、勾配が付いています。この勾配を考慮しないと、水平な床面のウッドデッキはできません。また、土間であれば、土台の入れ方もここで考えておかなければなりません。

<第4ステップ> ・ ・ ・ 材料の調査、及び選定

 さて、ここまでくると、次にどんな材料で作るかと言う問題に ぶち当たり ます。
ここで、大工を生業としている方であれば 市販材料の種類と寸法 は、ほぼ頭の中に入っているので、製作図を作れるでしょうが、私のように素人は その知識 がありません。
そこで、私は、近所で最も大きなホームセンター「ジ○イ○ル○田・○河店」で 材料調査 を実施しました。
    材料の一般名称(販売名称)、角材であれば断面寸法に長さとその値段、その他の仕様(防腐剤の有無等)
ホームセンター内すべての木材をメモし、エクセルにて一覧にしました。
この一覧は 私の宝 です。 値段は時により変わりますが どんな材料があるかがいつでも分かる
    厚さでソート 幅でソート 材料の種類でソート ・ ・ など ・ ・ 自由自在
 ということで、以後の小物作成のときに 大変重宝しています。皆さんも ぜひ作ってみてください。

<第5ステップ> ・ ・ ・ 図面化

 さあ、設置場所も形状も決まり、測量が終われば、次は図面です。
私など、小物は ブッツケ大工(私の地方の方言かも)で作ります。図面などなし、概略外観図と外寸のみを書いたスケッチ図を元に、現場合わせで作ってしまうことを言います。
ワードでの概略図  しかし、今回のものは 私にとっては大物 約3.8M×1.8Mのウッドデッキ です。
図面と言っても、CAD(Computer Aided Design)などあるはずもなく、一部で機械系の簡易CADが無償提供されていますが、なにせ、CADがあっても私には その図面 が引けません。会社で 社内製作の機器用図面 を描いているのを見て、私は感心するばかりです。立体を平面に描くという離れ業ですね。
と 云うわけで、私は ワード の図形機能で作図 しています。
右の図面が 概略図 です。この他にも、寸法出しが難しいところは、部品の加工図も作成しました。

<第6ステップ> ・ ・ ・ さあ! 始めよう 基礎作り

気泡管部の拡大 4本線式の気泡管水平器  私は 立派な測量機械(レーザー水平器)は持っていません。持っているのは右のような4本線式の気泡管水平器です。
      4本線式の気泡管水平器:標線と標線の中央に気泡があることで水平を示します。
            外側の線に気泡がある時は、その水平器の長さで約2mmの勾配です。
水平を出すためのピンコロ配置  まず、母屋側の水平を出し、水糸を張ります。
次に、その位置から傾斜が付いている 軒下方法に水平をとり 水糸を貼ります。
これで、基準ができたので 次は、その高さにあわせて コンクリートで基礎 を作ります。

<第7ステップ> ・ ・ ・ コンクリートが固まる間に 木材の加工です

 材料の加工です。ここで図面が役に立ちます。
例えば、ベンチの背もたれ部の加工には 角度のあるカット が必要です。また、手すりの内部に入れる斜め材のカットも Sin・Cos・Tan の 昔懐かしい公式を使い出した図面で加工しました。
昔の大工さんは 差し金一つで これが可能だったんですかね・・?。

<第8ステップ> ・ ・ ・ 組み立て

組み立て始め  ここで、今後に生きる体験 をしました。
主な骨組み材は 図面どおりに すべてカット済み という状態で組み立ててみると、ウッドデッキの脚が ブラブラと 宙に浮いているではないか。
 原因は、根太(ねた)材の 反り&捩れ でした。
柱を除いて 安い1×4、2×4、2×6、2×8系が主体の設計です。
ホームセンターでの購入の際には 反り&捩れに対してかなり吟味 したつもりですが、いざ加工してみると これが大きな障害となりました。
 仕方なく、一端仮組みしたものを解体して、上下・左右を入れ替えたり、ジャッキの力で無理やり変形させてネジ止めしたり と 悪戦苦闘の末に なんとか骨組みを作り上げましたが、予定の工期が1日狂うほどの手間でした。
ここで、昔の大工さんの腕・技能・知恵のすごさに改めて感心しました。
   曲がりくねった材料に墨付けして 手斧(ちょうな)を使って加工し 梁に使う
   現代人は 材料は真っ直ぐなもの と 思い込んでしまっています。若い人ほどそうでしょうね、だって、山から切り出した丸材を梁に使った家など最近は見なくなりましたからね。
そもそも、我が家は 2×4ユニット住宅なんですよね。 あっはっはぁ〜!。

<第9ステップ> ・ ・ ・ ウッドデッキ本体の組み立て完成だ!

白木の状態を南から撮影 白木の状態を西から撮影 白木の状態を室内から撮影

 完成しました、白木の状態のウッドデッキです。
テラスの下 ということで、材料費の安い 白木 を材料として選定しました。

<第10ステップ> ・ ・ ・ ウッドデッキ 塗装

塗装後の状態を南から撮影 塗装後の状態を西から撮影 塗装後の状態を東から撮影

 防腐剤の入った ウッド用の塗装で塗りました。
今回のように、最初は薄い色で塗装し、塗り替え時に 少しづつ濃い色 にしていくことをお勧めします。

<第11ステップ> ・ ・ ・ なんか物足りない テーブルと椅子を追加で製作だ!

 最後の仕上げとして、テーブルと椅子を製作しました。これで完成です。製作過程を写真で見てみましょう。
工事前
工事前(南から撮影) 工事前(西から撮影) 工事前(室内から撮影)
白木状態
白木の状態を南から撮影 白木の状態を西から撮影 白木の状態を室内から撮影
完成だよ ・ ・ テーブルと椅子を作りました。
塗装後の状態を南から撮影 塗装後の状態を西から撮影 塗装後の状態を室内から撮影 塗装後の状態を東から撮影

【 教 訓 】

1.木材の 反り 捩れ 節 は 自然のものであり、これを承知で施工せよ!
2.柱以外に使用する 板材 例えばデッキ材 のどちらを上面にして使用するか 十分に吟味せよ!
 年輪の 輪の外側をどちらにすべきか インターネットで調査して使用してください。
3.木材の切り口を上にしたまま 雨ざらし に するべからず!
 雨水が浸透しやすくなります。上側に板を被せるとか、対策一つで長持ちします。

写真をクリックすると大きく表示されるものもあります。

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